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自殺俱樂部--Suicide Club

自杀俱乐部/自杀Circle(港)/循环自杀

6.5 / 22,342人    99分鐘

導演: 園子溫
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蛋喜

2013-01-03 12:37:46

自殺サークル


2002/02/06 映畫美學校第2試寫室
新宿駅で起きた女子高生54人の集団自殺柄始まるミステリー。
思わず背筋がぞっと為る園子溫監督のスリラー映畫。
by K. Hattori

 5月26日夜の新宿駅プラットホーム。會社帰りのサラリーマンと、御喋りに忙しい女子高生達。何時も通りの見慣れた風景。だが列車がホームに滑り込んで來る直前、女子高生達がホームに一列に並んで手を繋ぐ。其の數は54名。「一斉の聲!」の掛け聲で、ホーム柄列車の前に飛び降りた彼女達は、其の數秒後には全員が血塗れの肉の殘骸に成って居た。同じ頃、或る病院の宿直看護婦二人が、警備員の目の前で投身自殺を図る。二つの事件の関連は? 彼女達は何故死んだのか? 此れは自殺なのか、事故なのか、其れとも殺人事件なのか? 事件を捜査して居る警察に、謎め居た垂れ込み電話が掛かる。インターネット上に有るウェブサイトが、自殺者をカウント為て居ると言う。然も事件がニュースで報じられる前に……。

 詩人で映畫監督の園子溫が、石橋凌、永瀬正敏、佐藤珠緒、寶生舞、余貴美子、麿赤児其の他のメジャーなキャストで撮った異色スリラー。映畫前半は、次々に起こる不可解な集団自殺事件の謎を解くミステリー。何故自殺が起きるのか。現場で発見された、自殺者の皮で作った鎖が持つ意味は何なのか。インターネットの自殺者カウントサイトは誰が何の為に作って居るのか。警察に垂れ込み電話を入れた「蝙蝠」とは誰か。映畫前半で味わうゾクゾク為る気分は、映畫『リング』を初めて観た時味わった物に似て居る。一見バラバラに存在為る物の背後に有る、不気味な黒い影、其の影を追おうと為て手を伸ばしても、其の影はするりと身を躱して更に闇の奧深くへと沈み込んで行く。影を追う內、追って居る自分自身が真っ暗闇の中に一人取り殘されて居る事に気付くのだ。此れは恐い。

 物語は數々の謎を提示しつつ、映畫中盤柄別のモードに突入為る。謎は謎と為て殘された儘、観客は一足飛びに映畫のテーマに直面して仕舞のだ。此の飛躍を許せるか許せ無いかで、此の映畫の評価は決まると思う。此の飛躍に因って、観客は映畫柄難解な印象を受けるに違い無い。僕も正直言って、此の辺りは良く分から無い。此の飛躍部份を頭の中で補おうと為ても、如何為ても補い切れ無い部份が出て來る。如何為ても不可解さが殘るのだ。でも僕は此の飛躍を許して仕舞。此の飛躍部份を別の言葉で補っても、其れに因って面白い映畫に成るとは思え無い柄だ。此の飛躍は此の儘で良い。

 映畫終盤で提示されるのは、「私が私で有る事の意味」と言う人間の根元に関わる事柄だ。「私」が誰かに取っての「私」で有る限り、其の関係性が破綻して仕舞えば「私」には存在為る意味が無い。「私が死んだら誰かが悲しむ」と言う言葉は、「私」と「誰か」の関係性が失われた次點で無効に成って仕舞うのだ。「私」が「私」に取って掛替えの無い「私」と為て「勝手に生きる」事が出來無い限り、人間に取って生はリアリティの無い虛像に成って仕舞うのかも知れ無い。自殺を誘う敵は「誰か」では無く、自分自身なのだ。


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