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少女 Night's Tightrope

少女/Shôjo/TheGirls

6.4 / 160人    n/A

導演: 三島有紀子
編劇: 湊佳苗
原著: 湊佳苗
演員: 本田翼 山本美月 真劍佑 稻垣吾郎
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西蔚

2016-10-15 18:41:05

「ヨルの綱渡り」原文


串起完整劇情的這部小說,結尾的段落還是非常震撼的,我很喜歡。

把原文貼在這裡:)



ヨルの綱渡り

才能を回収するには、たった一度の跳躍で充分だった。
才能とは天からの贈り物ではなく、期間限定で貸し出されるものだということを、いったいどれくらいの人が認識しているのだろう。
少なくとも、17歳の少女、ヨルは知らなかった。「永遠などない」と世界の全てを知り盡くしたような顔で、友情や愛について語ることはあっても、才能と永遠の関係については、想像したこともなかったのだ。
愚かなヨル。
ヨルの世界を闇で覆い盡くしたのは、ヨル自身だ。
明けることを知らないヨルの世界。彼女に見えるのは、足下から伸びるたった一本の細いロープだけ。高さも長さも、どこへつながっているのかも、わからない。
だが、これだけは感じることができた。
足を踏み外せば、世界が終わる。
怖い。
立ちすくむヨルの耳に、低い足音が聞こえてくる。徐々に迫り來る足音。
闇の支配者だ。ヤツに捕まれば、ここから永遠に抜け出すことはできない。
ヨルはおそるおそる、ロープの上に足を一歩踏み出した。
ヨルの綱渡りの始まりだ。

~中略~

ヨルが歩いているのは、深い谷底にかかる、細いロープの上じゃない。
暗闇の中にいるヨルは、足下のおぼつかなさに震え、背後から追い詰められる気配に怯え、落下しないことだけを考えながら、慎重に慎重に足を踏み出しているけれど、夜が明ければ、きっと、言葉を失い、三秒後には大笑いするはずだ。
だって、足下のロープは太く頑丈な橋の上にただ置かれているだけのものだったのだから。
ヨルを支える橋は、ヨルが思っていた以上に丈夫だけれど、そんなに長くはない。
けれど、夜明けを迎えたヨルは、好きなところに新しい橋を造ることができる。
さあ、行こう。
ヨルの綱渡りは終わったのだ。


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